好きな場所で働けるのがテレワークのメリットですが、家やカフェのような会社以外の場所で集中して作業するにはそれなりの準備が必要です。
” テレワークに必要なものだけ知りたい ”
” まずは必要なものに集中して投資したい ”
” 余裕ができたら+αのアイテムも揃えたい ”
こう考えていたはずなのに私の周りにテレワーク経験者がいなかったこともあって、準備を始めてから快適に働けるまでに1年以上もかかってしまいました…。
この記事では、そんな私が苦労の末にまとめたテレワーク初心者が準備しておきたい「必要なもの」を紹介します。
この記事で書いていること
- テレワークに必要なもの 12選
- テレワークの働き方別メリット/デメリット
- テレワークのよくある悩みと対策
どれも私がデスク周りで愛用していたり、仕事カバンの中に入ってるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
在宅勤務に必要なもの
まずは家を仕事場として働く「在宅勤務」を始める前に準備しておきたいアイテムを紹介します。
在宅勤務に必要なもの
※ 気になるアイテムに飛べます
実際に在宅勤務を経験する中で感じたメリット・デメリットも交えつつ、各アイテムを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
1. デスク
在宅勤務を始めたばかりの頃は家に仕事スペースがなかったので、リビングの食事テーブルで仕事をしていましたが、これが本当に失敗でした。

プライベート空間と仕事空間を同じにすると仕事効率は下がりやすくなります。
その理由は3つです。
- 長時間作業に不向き
- 「仕事モード」になりにくい
- 食事のたびに道具を片付ける必要がある
家は会社以上に仕事に集中しにくく・集中力が途切れやすい環境なので、プライベート空間と仕事空間はなるべく分けるのがポイントです。
間取りの都合で「仕事部屋」を設けるのが難しい場合でも、できる限り「仕事用のデスク環境」だけでも準備することをおすすめします。
私が在宅勤務を始めて購入したアイテムの中で何よりも ” 買ってよかった…! ” と思ったのは「デスク環境」でした。

ちなみに私は初めてのデスク環境を「IKEA」で揃えました。総額3万円ほどとお財布的にも助かったので参考にしてみてください。

2. PCスタンド
在宅勤務だと「通勤」や「会議室への移動」がなくなるので何時間も椅子に座りっぱなしというのも珍しくありません。

そうなると首や肩・腰などはバキバキ。そこで私が購入したのがPCスタンドでした。

本当のことを言えば、ディスプレイを自分の目線に合った高さに自由に調節できる「モニターアーム+外部ディスプレイ」を使うほうが便利です。

完全な在宅勤務ではない場合、デスク環境にそこまでお金をかけるのは迷うと思います。
そんな ” 在宅勤務もするけど外作業もする ” という人には値段が手頃なPCスタンドから始めるのがおすすめです。
逆に在宅勤務がメインの人であれば、より自分の身体に合わせることができる「モニターアーム+外部ディスプレイ」を揃えるのがおすすめです。
3. キーボード
PCスタンドと一緒に楽な姿勢で作業するために準備しておきたいのが「キーボード」。
” PCスタンドでもキーボードは打てる ” と考える人もいると思いますが、実際に長時間使うことを考えると別でキーボードがあった方が圧倒的に身体が楽です。
私は最初、ビックカメラで安く売っていたワイヤレスキーボードを購入しました。

手元にキーボードを置いたことで肩回りの負担はかなり減りましたが、私はより高い機能性や使いやすさにこだわりが出て、今は HHKB Professional HYBRID Type-S を使っています。

キーボードは家で仕事している中でも最も触れている時間が長いデバイスになるので、ここは投資して損しない部分だと思います。
キーボードの種類によって打ち心地は全然違うので、不安な人は実際に家電量販店などで触ってから購入するようにしてみてください。
4. トラックボールマウス
PCスタンドとセットで使うアイテムとして、キーボードと同じように外せないのが「マウス」。
今はトラックパッドが付いたノートPCが多いですが、トラックパッドよりマウスの方が会社員の作業に向いていると思います。
その理由は3つです。
- 指が疲れにくい
- ドラッグ操作が簡単
- ショートカット機能がある(生産性UP)
実は私は社会人になってからずっとマウスを使ってなかったんですが、ドラックパッド操作での資料作成に指が痛くなってしまってマウスを使ってみたところ、びっくりするくらい作業効率が上がりました。
マウスはその人の好みがあるので万人に合ったものはありませんが、個人的におすすめなのはロジクールのトラックボールマウス「MX ERGO」です。

トラックボールマウスをおすすめする理由には、もちろん「操作性 (使いやすさ)」や「機能性 (作業効率化)」もありますが、それよりも1番気に入っているのが「疲れにくさ」。

ボールを動かしてカーソル操作するのはどのトラックボールマウスでも同じですが、MX ERGO は「本体の傾き」を変えることができます。
これによって手首がより自然な状態になるので、二の腕の疲れ具合が全然違います。
それなりの重さがあるので外作業に持ち運びたい人にはおすすめできませんが、在宅勤務がメインという人であればぜひ参考にしてほしいアイテムです。

5. インターネット環境
外作業なら会社スマホにテザリングしたり、リモートオフィスのWi-Fiを使って作業できますが、在宅勤務の場合はそうはいきません。
在宅勤務では1日中家にいるので作業している最中に電話がかかってくることもあります。

テザリングして作業ながら電話をすると、音切れや画像の遅延などで仕事にならないケースもあるので、在宅勤務ではどうしてもリモートオフィスのようなWi-Fi環境が必要になってきます。
インターネット環境は「光回線」であればどのキャリアでも構わないと思いますが、私はNURO光を使っています。
NURO光だとWi-Fi機能を搭載した通信機器を1つ置くだけで済むので場所も取らないし、月額費用も5,000円ほどと手頃なので導入しやすいと思います。
ちなみに私は賃貸物件に住んでいてWi-Fi機器から仕事部屋までに距離ができて通信速度が安定しなかったので「Archer AX10」というルーターを自前で用意してネット回線の速度が安定するように対策をしました。

これは物件の間取りや住んでる環境(地域)にもよるので全員が必要なものではないですが、固定回線を引いているのにネットが遅いと悩む人はぜひ参考にしてみてください。
WEB会議 (オンライン会議) に必要なもの
ここでは自宅で働くなかでWEB会議(オンライン会議)が発生する人向けに準備しておきたいアイテムを紹介します。
実際にフルリモートで働く現役の会社員目線で、WEB会議を経験する中で感じたことも踏まえて、各アイテムを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
1. 完全ワイヤレスイヤホン
WEB会議では話を聞きながらメモを取ったり、キーボードを打ったり、私の場合は身振り手振りしながら説明をすることがあります。
こういったシーンが多く発生するケースでは、有線イヤホンよりもワイヤレスイヤホンのほうが身体が自由に動かせます。

在宅ワークでは外出先でのテレワークと違って人の声に悩まされるシーンは少ないですし、私の場合は長時間WEB会議が続くこともあるので、耳が痛くなりにくいイヤカフ型の完全ワイヤレスイヤホン ambie AM-TW01 を愛用しています。

こんな形で耳の外側にひっかける形で装着するので、長時間付けっぱなしでも耳が痛くなる心配がありません。
詳しい使い心地は別の記事でレビューしているので、ぜひ参考にしてみてください。

2. PCスタンド
上でも紹介した「PCスタンド」は首や肩こりの軽減のほかに、WEB会議でもおすすめのアイテムです。

WEB会議ではパソコンの内向きカメラを使うことが多いと思いますが、デスクにパソコンを置いて使うと下から見上げるような映りになってしまいます。
こうやってPCスタンドを使うことでカメラレンズの位置を上げることができるので、自分の顔を真正面から映すことができます。
画質を気にしなければパソコンのカメラでも十分WEB会議で使うことができますが、撮られる位置が変わるだけで印象もかなり変わるので、ぜひ参考にしてみてください。
外出先でのリモートワークに必要なもの
ここでは外出先でのリモートワーク(サテライトオフィス勤務・モバイルワーク)で仕事している人向けに準備しておきたいアイテムを紹介します。
外出先でのリモートワークに必要なもの
※ 気になるアイテムに飛べます
実際にサテライトオフィス勤務・モバイルワークを経験する中で感じたメリット・デメリットも交えつつ、各アイテムを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
1. USB充電器
自宅や会社から離れた場所で仕事をしていて、ノートPCのバッテリーが切れる。これが最悪の状態です。
サテライトオフィス勤務やモバイルワークで1番気をつけるべきは、デバイスの充電切れなどで「仕事を止めない」こと。

そうならないために絶対不可欠なのが「USB充電器」。これはマストアイテムです。

最近は終日外で作業することも減ったので、昔から使っているRAVPowerのUSB充電器 RP-PC144 を今も使っています。
充電出力が30Wと少なめですが、iPhone や iPad、M1 Macbook Airくらいまでのデバイスなら最速で急速充電できるのでおすすめです。
USB充電器はテレワークの流れもあって各メーカーが毎年のように新製品を発表していますが、私がUSB充電器を選ぶときのポイントは3つです。
- ポート数はいくつ必要か?
- 充電出力(W)はどれくらい必要か?
- コンパクトで持ち運びやすいデザインか?
このポイントさえ抑えておけば、新製品を高値で買わなくても自分に合ったUSB充電器を選ぶことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
2. 充電ケーブル
USB充電器と一緒に揃えておきたいのが「充電ケーブル」。
ノートPCはiPhoneのようなワイヤレス充電はできないので、USB充電器と充電ケーブルはセットで考えたいアイテムです。

充電ケーブルは機能性だけ見れば、正直どこのメーカーも大差ないので正体不明のメーカーを避けておけば失敗することはありません。
私がどこか1ヶ所選べと言われたら、Anker (アンカー) の「PowerLine III flow」がおすすめです。
その理由は「触り心地」。

別名「絡まないケーブル」という名の通り、手に巻き付けても跡が残らないほどの柔らかさです。
充電ケーブルはガジェットポーチの中に入れて持ち運ぶ人が多いと思いますが、長時間入れておいても跡もつかずスルッと取り出すことができるので、取り扱いが本当に楽です。

使いやすい分だけ少し値段は張りますが、言っても高価なものではないし1度購入すれば長期間使えるものなので、選ぶ価値はあると思います。
Anker は PowerLine III flow 以外にも色んなモデルの充電ケーブルがあり、どれも機能性は申し分ない万人におすすめできるケーブルなので、ぜひ参考にしてみてください。

3. 仕事カバン
サテライトオフィス勤務・モバイルワークが在宅勤務と大きく違うのが「移動」があるところ。
そうなると必然的にノートPCやガジェット類を持ち運ぶための「仕事カバン」が必要になってきます。

仕事用のカバンは大きく3種類に分けられますが、仕事に支障がない限りは絶対に「リュック」がおすすめです。
- 手持ちで使う「ブリーフケース」
- 肩掛けで使う「トートバッグ」
- 背負って使う「リュック」
私は今まで3種類全てを経験してきましたが、リュックが圧倒的に楽です。
今はノートPCもガジェット類も軽いものが多いですが、片手・片腕で持ち運ぶには重すぎます。

週に1回くらいの外出ならまだ我慢できるかもしれませんが、移動中などに「両手を自由に使える」のはかなりのメリットなので、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスリュックはデザインや色などで好みがあると思いますが、ポイントになるのは3点です。
- 背負い心地は良いか?
- 長時間背負っても疲れない設計か?
- ノートPCを入れるスペースはあるか?
ちなみに私はARC`TERYX (アークテリクス) の マンティス 26 というモデルを愛用しています。

よくあるビジネスリュックよりアウトドア感が強いですが、ビジネス~1泊2日の小旅行くらいまで幅広く使えるおすすめのリュックです。

4. ワイヤレスマウス
在宅勤務の中で紹介したマウスは、サテライトオフィス勤務・モバイルワークになっても作業効率を上げるために「必要なもの」です。
ただし働き方の違いとして「移動」が多くなるので、在宅勤務とサテライトオフィス勤務・モバイルワークでは「求める条件」が変わってきます。
働き方 | 作業効率 | 荷物の軽さ |
---|---|---|
在宅勤務 | 〇 (重要) | △ (まあ重要) |
サテライトオフィス勤務 モバイルワーク | △ (まあ重要) | 〇 (重要) |
” 荷物はなるべく軽く、身軽に動けるようにする。 ” これが、私がサテライトオフィス勤務・モバイルワークの人にとってのアイテム選びのコツ。
荷物の軽さは「正義」です。笑
そんな私が愛用しているのは、ロジクールの小型ワイヤレスマウス「MX Anywhere 3」。

見ての通り、手の中にすっぽり収まるサイズ感で、重さはたった「99g」しかありません。
在宅勤務で使っている「MX ERGO」と比べるとコンパクトになる分だけボタン数も減りますが、メインマウスとして使うのに十分な機能性があります。
私は以前までMX Anywhere 3 をメインマウスにしていたくらいです。

MX ERGO のようなハイエンドマウスは重いものが多いので、軽さを優先するなら MX Anywhere 3 はかなりおすすめです。
MX Anywhere 3 の使用感やメリット・デメリットについて別の記事で紹介しているので、気になる人は参考にしてみてください。

5. ノイズキャンセリングイヤホン
サテライトオフィス勤務やモバイルワークでは「周りに誰かがいる状況」は避けられないので、周囲の雑音をシャットアウトして目の前の仕事に集中する仕組みが不可欠です。
私が外で作業するとき、仕事中だけでなく移動や休憩のあいだも使っているのがノイズキャンセリング機能搭載の「イヤホン」。

私は「音質の違い」があまりよく分からないので、正直いって音楽はキレイに聞こえればOKというタイプ。
音に詳しい人は ” もっと良いものがある ” と思うかもしれませんが、私が「テレワークで使うため」に調べて購入したのが Soundcore Life P3 です。

このイヤホンを選んだ理由は4つです。
- 1万円以下の手頃な価格
- ノイズキャンセリング機能を搭載
- 完全ワイヤレス(ケーブルレス)の設計
- ワイヤレス充電&USB Type-C充電対応
家にお子さんがいる(近くに保育園などがある)人でなければ、在宅勤務でも使える遮音性があるので本当に買ってよかったなと感じています。
テレワーカーのイヤホン選びでは「ノイズキャンセリング機能搭載」は必須条件なので、ぜひ参考にしてみてください。

テレワークの働き方別メリット・デメリット
ひと言で「テレワーク」と言っても、実際は働く場所によって呼び方が変わります。
働く場所 | 呼び名 |
---|---|
自宅 | 在宅勤務 |
リモートオフィス | サテライトオフィス勤務 |
ネットが繋がる場所すべて | モバイルワーク |
テレワークを始めてから色々な悩みに出会うなかで “ これは働き方の特性上、悩んでも仕方がないな ” というものが分かるようになってきました。
働き方の特性(メリット・デメリット)を知るのは、ムダに悩まないために重要なことなので、ここでまとめて紹介しておきます。
在宅勤務のメリデメを見る
メリット
- 通勤がない
- 季節/天候に左右されない
- 仕事が終わった瞬間に自由時間
デメリット
- 仕事環境を整えるお金が必要
- 運動不足になりがち
- 自己管理が必要
サテライトオフィス勤務のメリデメを見る
メリット
- 会社より通勤時間が短い
- 自分の好きな場所で働ける
- 仕事環境の準備が最低限で済む
デメリット
- 周りに知らない人が多く集中しにくい
- 季節/天候によって移動が大変
- 席の予約が必要なケースがある
モバイルワークのメリデメを見る
メリット
- 好きな場所で働ける
- 通勤時間のコントロールが自由
- 状況次第で運動する機会が作りやすい
デメリット
- 仕事環境を整えるお金が必要
- セキュリティ対策が必要
- 自己管理が必要
ちなみに「テレワーク」と「リモートワーク」は同じ意味で、会社以外の場所で仕事をする働き方を指します。
それぞれの働き方の特徴を踏まえて、自分に合った働き方を選ぶのがテレワークに失敗しない最大のポイントなので、ぜひ参考にしてみてください。
テレワーク初心者によくある悩みQ&A
ここからはテレワークの働き方別のメリット・デメリットを踏まえて、「よくある悩み」に対する私なりの回答を紹介していきます。
ぜひテレワークで働く上での参考にしてもらえたら嬉しいです。
テレワーク初心者に必要なもの まとめ
この記事では、テレワーク初心者が準備しておきたい「必要なもの」を紹介しました。
それまで会社で当たり前のように使っていた仕事環境を自分で用意するにはそれなりのお金がかかります。
働く環境が変わることで働きにくさを感じることもあるかもしれませんが、しっかりした環境とストレス対策をすれば、テレワークは自由度の高い働き方です。
別の記事では、テレワークを快適にしてくれる「おすすめ便利グッズ」も紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

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それでは!