” 腕が疲れず、効率も上がるマウスを使いたい ―― “
在宅ワークでは1日中パソコンを触っている状態になるので、手や指・腕の負担が減ることがそのまま作業効率や集中力に直結します。作業のしやすさや疲れにくさを求めた結果、私は「トラックボールマウス」に辿り着きました。
この記事では、ロジクール (Logicool) のトラックボールマウス「MX ERGO」をレビューします。
この記事で書いていること
- MX ERGO の概要
- 良かった点・惜しい点
- 口コミや評判
- この商品をおすすめできる人の条件
マウス=手を動かして操作するモノと考えて仕事してきましたが、指先だけのマウス操作はかなりの快適さで現時点で「在宅勤務の最適解」として推せるアイテム。
使い心地のほかに、初めてトラックボールマウスを使ってみた感想も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

メリット
- 腕全体が疲れにくい設計
- 腕を動かさない分マウス操作がスムーズ
- ボタン割り当てが多く作業効率が上がる
デメリット
- 持ち運びに不向き
- 定期的なボール掃除が必要
- 充電ポートがMicro-USBのみ
ロジクール MX ERGO の使用感レビュー
私が購入したのはロジクール(Logicool)のトラックボールマウス「MX ERGO」。

クリックすると商品スペックが見られます
MX ERGO | |
---|---|
サイズ | 幅9.9cm・奥行5.1cm・高さ13.2cm |
重さ | 259g* |
対応OS (Unifyingレシーバー) | Windows MacOS 10.15以降 ChromeOS Linux |
対応OS (Bluetooth) | Windows 10以降 MacOS 10.15以降 iPadOS 13.4以降 ChromeOS Linux |
カスタマイズ可能 ボタン数 | 6つ |
電池寿命 | 1回のフル充電で4ヵ月 |
同梱物 | マウス本体 Unifyingレシーバー Micro-USBケーブル(約1.3m) |
在宅勤務が増えて “ 家で作業するのに最適なマウスを使いたい!“ と探した結果、腕や肩への負担が少ないトラックボールマウスに辿り着きました。

それではさっそく使用感を紹介していきます!
手首・腕・肩への負担をほとんど感じない
MX ERGOが他のトラックボールマウスと違うのが、本体が20度傾くところ。




この本体の傾きが二の腕の負担を軽減してくれます。今まで使ったマウスはどれもマウスの上に手のひらを置くようにして使っていましたが、MX ERGOは手のひらというより親指の腹を置いている感覚。


トラックボールマウスということでマウス自体を動かす必要がなく、腕の疲れ具合に合わせて傾きを変えながら作業することで、手首や肩回りの疲れはかなり軽減しました。
指1本でカーソル操作できるのが本当に楽
10年以上「腕を動かしてマウス操作する」のが当たり前だったので、指1本でカーソル操作できるか心配でしたが、トラックボールマウスは意外にも半日ほどで慣れました。


トラックボール自体が思ったより大きくなく、指1本でボールを転がすだけなので、普通のマウスよりも上下左右のカーソル操作が楽になりました。
私の手が大きいだけ疑惑もあったんですが、身長156cmの妻と比べても親指の長さは大差なかったので、おそらく誰でも問題なく扱えると思います。
ショートカットの割り当てボタンが豊富
MX ERGOにはショートカットを割り当て可能なボタンが6つあり、ほとんどの操作がマウス上で完結します。


ブラウザの「進む」「戻る」はもちろん、エクセルの横スクロールなどを設定してもまだボタンが余るので、” ボタンが少なかったらどうしよう ” という心配は不要です。



参考までに私のボタン割り当てを紹介します
ボタン | 割り当てアクション |
---|---|
左クリック横(上) | 進む |
左クリック横(下) | 戻る |
ボール横 | デスクトップ表示/非表示 |
スクロールホイール(中央) | 中央ボタン |
スクロールホイール(左) | 横スクロール(左) |
スクロールホイール(右) | 横スクロール(右) |
ボタン割り当ては専用アプリ「Logicool Option」で簡単に設定変更できます。 デフォルト設定でも十分使いやすく、会社員がパソコン仕事で使う範囲ではまったく問題ありません。
私はちょっとだけこだわって、ボール横の割り当てを「精密モード(カーソル速度の調整)」から「デスクトップの表示/非表示」に変更しました。




ボタン割り当てはアプリ毎に変更できるので、自分の作業に合ったボタン割り当てにすれば自分だけのオリジナルマウスを作るような感覚になります。
重くて持ち運びには不向き
はっきり言ってMX ERGOはかなり重いので持ち運びには不向きです。


家で使うことを前提にマウスを探している人にはおすすめですが、外に持ち運びたい人には移動の負担が大きいと思います。私はテレワーカーなので外で作業することもあって、そんな時は MX Anywhere3 を使っています。




持ち運ぶことが前提なら「操作性」や「腕の負担」よりも「コンパクトさ」を優先したほうが満足度が高いので、ぜひ参考にしてみてください。




充電ポートがMicro-USB
2017年発売なので仕方ないですが、 充電ポートが「micro USB」なのは残念ポイントでした。(後継機では、Type-C充電に対応することを期待してます)


マウス購時に充電用のUSBケーブルが同梱しているので個別の準備は必要ありませんが、デスク周りにケーブルが増えるのは嫌ですよね。私はAnkerのUSB充電ケーブルをいくつか愛用していて、今は3-in-1の充電ケーブルを使って充電するデバイスに合わせて端子を替えて使っています。


複数のデバイスを充電するのには不向きですが、デスク上に多くのものを置かない派の人にはおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。




定期的なボール掃除が必要
これはMX ERGOに限らずトラックボール全てに言えることですが、ボールの定期的な掃除が必須です。


普通のマウスでも本体の底にホコリが付くのに似ていて、ボールを動かして操作するのでボールと本体の間にホコリが溜まってしまいます。私は週に1回綿棒で掃除しています。綿棒ならボールを傷付けずに簡単に押し出せるし、そのまま掃除にも使えるのでおすすめです。


正直いって掃除は面倒ですが、それも我慢できる(それでも使いたい)くらいマウス操作が快適なので、忘れずに続けていきたいと思います。
MX Master3 のようなフリースピンは未対応
最後に MX Master3 / Anywhere3 から乗り換える人に向けて「スクロールホイール」の違和感について紹介します。
私はMX ERGO の前に MX Anywhere3 を使っていましたが、MX ERGO に乗り換えて「縦スクロールの遅さ」に違和感を感じました。その理由がマウスホイール(MagSpeed™電磁気スクロール)です。




このホイールはロジクールの中でも限られたマウスにしか搭載されていない高性能ホイールで、MX Anywhere3 の他には MX Master3 も搭載しています。いずれもロジクールの中では比較的最近発売されたマウスですが、MX ERGOは発売が2017年と古く、MagSpeed™電磁気スクロールが未搭載です。
MX ERGO に切り替えてすぐはスクロールが遅いのがストレスでしたが、今はボタン割り当て設定(中央ボタン)を使うことで解決しました。


「中央ボタン」を使えばボール操作(指1本)だけで画面を好きな速度でスクロールできるので、慣れると操作性は電磁気スクロール以上。
スクロールホイールが懸念でMX ERGO への乗り換えに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
ロジクール MX ERGO によくあるQ&A
ここでは、ロジクール(logicool) の「MX ERGO」によくある質問に一問一答形式で回答しました。
購入前に気になるところに回答したつもりなので、ぜひ参考にしてみてください。
ロジクール MX ERGO の口コミや評判
Twitterで MX ERGO に関する口コミや評判を集めてみました。



ポジティブな意見だと、使いやすさや負担の少なさを挙げてる人が多い印象
一年ほど前からERGO M575を使い始めて十分満足してたのだけど、ついうっかり電気屋でMX ERGOを触ってしまいまんまと購入。倍以上値段は違うけど
・角度がつけられる
・チルトホイール
・ボールの動きが微妙にこっちの方が好みの三点だけでも買って損は無かったなと。もう少し使い込んでみますが😎 pic.twitter.com/PYX7nDqDSP
— taka.@エクセル/スプシ活用の効率化で時間を生み出す (@teihen_escape) July 31, 2022
我らがロジクールマウス比較。
うん、トラックボール本当に舐めてた。すみません。
Magic Mouse & MX Master派だったワイは今毎日このボールと戯れてます🏐🐈MX ERGOやべ。
長時間作業するブロガーにもおすすめしたいマウス。ほんといいよ。#ブログ更新記事リンク↓https://t.co/9nDj6tBniJ pic.twitter.com/jDTpK6ef3X
— こびぃ|ガジェットブロガー🍎🦊 (@kobii_blogger) February 14, 2022



ネガティブな意見だと、充電ポートやホイールが古い規格のためハイエンド化を望む声がありました
ロジクールさん、次回はMX ERGOの新作を何卒、何卒…お願い致します…MagSpeed 電磁気スクロールホイール搭載でUSB-C充電に変更。「MX ERGO S」「 MX ERGO 2」とかで出してくれたら職場用と自宅用で2つ買います!この思い届いてくれ.. pic.twitter.com/Sf4bQO51jZ
— タツモ/monoree (@tatsumo11) May 25, 2022
以前企画した「年代×地域別デスクツアー」でも多くの人がMX ERGOを愛用しており、販売から数年たった今も根強い人気を感じました。


充電ポートやホイールがハイエンドクラスになるとMX ERGO以外のトラックボールマウスが売れなくなる気がするので搭載はまだ先だと思いますが、そんなモデルが登場したら即買いします。笑
ロジクール MX ERGO はこんな人におすすめ
実際に使ってみて感じた MX ERGO をおすすめできるのはこんな人です。
- 肩こりや腱鞘炎に悩んでいる
- マウスを持ち運ぶことは少ない
- ボタン割り当ては多いほうが良い
- 定期的な充電や掃除の手間は苦にならない
最初は初めてのトラックボールマウスに慣れるか心配でしたが、今ではわざわざ腕を動かしてマウス操作するのが面倒に感じるくらい快適に作業できています。私のように在宅勤務で働いている&パソコンに向かっている時間が多い会社員なら満足できるはずです。
一方で「週の半分は自宅・半分は会社」のような働き方の人にとっては持ち歩きが不便。私は「家ではMX ERGO」「外ではMX Anywhere3」と使い分けていて(かなり贅沢ですが)これが私の働き方・暮らし方にはベストです。
ロジクール MX ERGO レビューまとめ
この記事では、ロジクール(Logicool)のトラックボールマウス「MX ERGO」をレビューしました。


- 腕全体が疲れにくい設計
- 腕を動かさない分マウス操作がスムーズ
- ボタン割り当てが多く作業効率が上がる
- 持ち運びに不向き
- 定期的なボール掃除が必要
- 充電ポートがMicro-USBのみ
トラックボールへの切り替えは自分の中では思い切った選択でしたが、実際は使い始めたら想像以上に快適で、もっと早く買い換えばよかったと思うくらいです。
使ったことはないけど実は気になってる・在宅勤務になって腕や肩回りの負担を少しでも減らしたいと思う人はぜひ参考にしてみてください。それでは!


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