HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列 レビュー|一生モノの高級キーボード


在宅ワークにシフトしてから少しずつ家で使うガジェットにこだわりを持ち始めました。
持ち運ぶ必要がないからこそ、純粋に機能性を追求して納得できるモノを使いたいと思い、キーボードを見直すことに。

日中は家に奥さんと娘がいるので、私の場合は特に「打ちやすさ」「打鍵音がなるべく静か」なキーボードを探していました。


そして、とうとう生涯使い倒したいと思えるキーボードに出会いました。
それが『HHKB Professional HYBRID Type-S』。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)
愛用のHHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)


HHKBの「打鍵感の良さ」や「シンプルなデザイン」は有名だと思いますが、自分仕様にキーをカスタマイズできるキーマッピング機能Win/Mac両対応などの嬉しい機能も充実しています。

仕事などで文字を打つことが多かったり、モノへのこだわりが強い人にこそ使ってほしいキーボードとして紹介します。


『HHKB』の良かった点

  • 快適な打鍵感と静音性
  • 自分仕様にキーをカスタマイズ可能
  • Windows / Mac 両対応
  • テンキー無×矢印キー有でサイズ感◎

『HHKB』の惜しい点

  • キー配置が独特でショートカットに慣れが必要
  • JIS配列×Bluetooth接続する場合はMacOSのバージョンに注意


それでは、さっそく始めます。


HHKB Professional HYBRID Type-S|静音性を重視したフラッグシップモデル

PFUから出ている静電容量無接点方式のキーボード「Happy Hacking Keyboard(通称HHKB)」。

私が購入した『HHKB Professional HYBRID Type-S』は中でも有線/無線両対応静音性を重視したモデルです。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)正面
色は黒ではなく墨。黒よりも若干軽めな印象に感じる。


HHKBの歴史は1995年。パソコンが変わるたびにキー配列が変わることに不満を持っていた東大名誉教授 和田英一氏の「どのPCでも使えるマイキーボードを作りたい」という想いから始まりました。

パソコンが変わろうとも長く愛用し続けられるように考えられ、究極にムダを省いて完成した初代HHKBの初回販売は500台だったそうです。


アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。

東大名誉教授 和田英一

これはHHKBの公式サイトにも載っている言葉で、今考えるとこの言葉にやられて購入した感もあります。笑


そんなHHKBのフラッグシップモデル『HHKB Professional HYBRID Type-S』は「日本語(JIS)配列」と「英語(US)配列」2つのモデルがあります。

種類日本語配列英語配列
サイズ幅29.4cm
奥行12.0cm
高さ4.0cm
幅29.4cm
奥行12.0cm
高さ4.0cm
重さ550g 540g
墨/白 墨/白
電源単3乾電池×2
USB-C
単3乾電池×2
USB-C
キー数69個 60個
対応OS
(Bluetooth接続)
Windows 8.1/10
macOS 10.15以降
Android 4.4以降

iOS 11.4以降
iPadOS 13.0以降
Windows 8.1/10
macOS 10.14以降
Android 4.4以降

iOS 11.4以降
iPadOS 13.0以降
対応OS
(USB接続)
Windows 7/8.1/10
macOS 10.12以降
Windows 7/8.1/10
macOS 10.12以降


JIS配列とUS配列の最大の違いが「キー数」で、US配列に「矢印キー」がないのは注意ポイント。
私は仕事でもブログでも矢印キーをよく使うので、JIS配列のものを選びました。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)矢印キーのアップ
JIS配列のみ矢印キーがあります


よくあるJIS配列のキーボードはキーにかな文字が刻印されていて見た目がうるさくなりがちですが、HHKBのJIS配列はかな文字の刻印がありません。

特に私が使っている「墨(すみ)」カラーはキーボードと印字が同系色でまとめられているので、見た目は無刻印キーボードに見えるほどシンプルです。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)の印字
光の加減で刻印が見えるようになっています


カラー展開は墨以外に白がありますが、こちらは逆に刻印が強調されたようなデザイン。アナログ感があってこれはこれで好きな人が多いと思います。

ちなみにHHKBには完全に印字がない「無刻印モデルも」ありますがブラインドタッチを極めている必要があるので

  • キー印字を目立たせたくない人 → 墨
  • キー印字が気にならない人 → 白

という選び方もあると思います。(シンプルに好きな色で選ぶ人が多いかもですが)


実際に使ってみて分かった特徴

実際に『HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列』を使ってみて感じた「良かった点」「惜しい点」について紹介します。

結論から言えば大満足で一生使いたいと思っていますが、気になる点もいくつかあったので購入前の参考にしてみてください。


テンキーなし×矢印キーありのサイズ感が絶妙

私が『HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列』を選んだ最大の理由が絶妙なサイズ感。


HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)正面
テンキーレスサイズの筐体にキーを配列


私はキーボードを選ぶときに見た目のバランスを重視する「テンキー不要論者」なんですが、矢印(カーソル)キーは大きいサイズのものが欲しかった。
ノートPCやよくあるテンキーレスのキーボードは詰め込んだようなサイズ感で矢印キーが付いていますが、あれがどうしても使いにくくてずっと変えたいと思ってました。

スマートキーボードフォリオの矢印キー
特に上下が押しにくいコンパクトな矢印キーの例


というわけで、「テンキーレス&矢印キーが大きい」という条件と、自宅デスクに会社用PC(Mac)と個人用PC(Windows)の2台を置いていたこともあり「Win/Mac両対応」という2つの条件で探した結果、HHKBに辿り着きました。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)の矢印キー付近
テンキーレスサイズでも矢印キーはしっかり設置されている


他のキーと同じサイズ感で矢印キーが設計されていてキーボード全体をキレイにキーが埋め尽くしているこの感じ。
たまらなく美しくないですか?

(ここで気持ち悪いと思った方もそっとスルーして先に進んでください)


打鍵感が本当に快適

今までのキーボードのどれとも違う快適な打鍵感がHHKB最大の魅力。

新卒から数回の転職も重ねてながらIT業界で働き続けて10年以上。普通の人よりも色々なタイプのキーボードを触ってきたと思いますが、どのキーボードよりも打ってて楽しくなります。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)の左下部分
心地よい打鍵感が最大の魅力


HHKBは「静電容量無接点方式」という構造を採用したキーボードで、Macbookのような「ペチペチ」した打鍵音ではなく「スコスコ」に近い音。

その中でも『HHKB Professional HYBRID Type-S』は静音性(Silent)と高速タイピング性(Speedy)を向上させるために内部構造を特別に設計されています。

打鍵音は従来モデルより30%低減しているそうで、私がガンガン使っても隣の部屋で寝ている娘を起こしたことはありません。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)を横から見た高さ
この厚みと緩い曲線的な設計が「Type-S」の秘密?


キーボード自体が静音性に優れていても「タッーーーン!」と豪快にEnterキーを押していては効果半減。
ということで私はデスクに振動が響かないようにデスクマットを敷いています

デスク周りのガジェット
デスクマットを敷くだけでデスクへの響き方はかなり変わります


私が使っているのは1,500円ほどの合成皮革(PUレザー)のものですがこれだけでもかなり違うし、デスクの見た目も良くなるのでオススメです。


キーマッピングツールで自分仕様にカスタマイズ

意外とキーを打つ「クセ」ってあります。Shiftキー1つ取っても右手を使う人もいれば左手を使う人もいます。(ちなみに私は左派)

人によってよく使うキーや打ちやすい場所が違うと思いますが、HHKBはキー配置を自分仕様に変更するための仕組みを2つ用意しています。


1つ目がキーボードに内蔵されてる「6つの設定スイッチ」。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)の裏面
Win/Macの変更などもここで設定可能


これでWin/Macのモード変更をしたり、簡単なキーマッピングの変更ができます。
私はSW1とSW2をONにしていてMacモードで使いつつ、左下の「Fnキー」を「Control」に変えています。


2つ目がキーボード販売元のPFUのサイトからダウンロードできる「キーマッピング変更ツール」。

HHKB Professional HYBRID Type-Sのキーマッピングツール
設定は使いたいキーをドラッグ&ドロップするだけで簡単


キーボードにあるほとんどのキーを好きなように変更することができるので、私は「Caps キー」を「Control キー 」に変更しています。

このキーマッピングツールを使えば完全に自分に合わせたオリジナルのキーボードを作ることができます。


独自のキー配列に慣れが必要

HHKBは「究極のシンプルデザイン」を目指しているがゆえに、キー配列が少し独特になっています。

基本的には上で紹介した「キーマッピングツール」を使うことで大抵の違和感はなくなるんですが、個人的に独立した F1~F12 キーが無いことに慣れるのは時間がかかりました。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)の上部
F1~12キーは「Fn」と数字キーを同時押しする


特にエクセルだと F1~12キーって意外と使うので、このショートカットを覚えるのは少し大変だと思います。
正直「慣れ」の問題もあると思いますが、私は F1~12キーだけはいまだにブラインドタッチができません。笑


ただ、それ以外のキーについては全く問題ないと言えるくらい快適。

キーボード自体がコンパクトにまとまっていて必要なキーが全体的に手の中に収まるので、手首から先を動かすだけで全てのキーを押すことができてタイプスピードも速くなった感覚があります。
そして打鍵感が最高なので打つこと自体が楽しいです。


Mac×無線接続はOSバージョンに注意

私がこれにハマったんですが、このHYBRID Type-SはBluetooth接続時に日本語配列 / 英語配列で対応するmacOSのバージョンが違います。

種類日本語配列英語配列
対応OS
Bluetooth接続
Windows 8.1/10
macOS 10.15以降
Android 4.4以降

iOS 11.4以降
iPadOS 13.0以降
Windows 8.1/10
macOS 10.14以降
Android 4.4以降

iOS 11.4以降
iPadOS 13.0以降


日本語配列はmacOSが10.15以降でないと無線接続したときに一部のキーを押したときに想定と違う挙動になるようです。(私は”@”が打てませんでした)

会社貸与のPCだと自由にOSのバージョンを上げられなかったりするので、その場合は有線接続が必要です。(HHKB側のポートはUSB-C)
ちなみに私は条件に見事ハマり、USBケーブルを接続しています。

デスク周りのガジェットやインテリア
デスク上で唯一の有線接続がHHKB


プライベートでは別のPCを使っているので、接続するPCを変える度にUSBケーブルを抜き差しする手間をなくすため「USB切替器」を経由しています。

USB切替器(USBスイッチ)
ワンタッチにUSB接続するPCを切り替え


一緒に使っているマウス(MX Anywhere3)も同様にUSBレシーバーを使って接続しているので、キーボードとマウスを接続するPCをワンタッチで切り替えることができます。

空きポートは充電用としても使えて地味に便利なので、気になる人は確認してみてください。

USB切替器のレビュー記事

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パームレストは打ち方によっては必要

HHKBに限らず全ての静電容量無接点方式のキーボードは同じですが、構造上どうしても「高さ」が出ます。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)の高さ比較
キーの高さを AirPods と比べてみました


HHKBと一緒に「パームレスト」を使ってる人も多いですが、私はキーの押し方次第ではパームレストは不要だと思います。
ちなみに私はパームレスト無しです。

私はキーを押し込むように打鍵するクセがあったので、もともと手首を曲げてデスク上に置いていました。

HHKB Professional HYBRID Type-S/日本語配列(墨)を打ってる時の手首
普段からこういう手首の形の人はパームレスト不要かも?


ただ、MacBookのようにメンブレンやシザー構造のキーボードに慣れている人はキーを撫でるように打鍵する印象があるので、そういう人はパームレストがあった方が今まで通りの腕の形でキーボードを使うことができると思います。

スマートキーボードフォリオを打ってる時の手首
普段からこういう手首の形の人はパームレスト必要


正直、慣れればどちらも同じかなとは思いますが、HHKB に慣れなくてを使わなくなってしまうのはもったいないので参考にしてみてください。


最後に(まとめ)

今回の記事はここまでです。

この記事では、私が一生使い続けたいと思っているキーボード『HHKB Professional HYBRID Type-S』を紹介しました。


『HHKB』の良かった点

  • 快適な打鍵感と静音性
  • 自分仕様にキーをカスタマイズ可能
  • Windows / Mac 両対応
  • テンキー無×矢印キー有でサイズ感◎

『HHKB』の惜しい点

  • キー配置が独特でショートカットに慣れが必要
  • JIS配列×Bluetooth接続する場合はMacOSのバージョンに注意


とはいえ、個人的にHHKBは誰にでもオススメできるキーボードではありません。

筆記用具でいう万年筆、イヤホンでいうAirPods Proのような存在で、使えれば何でもいいという人ではなく使用感や機能(性能)に標準以上のモノを求める人のためのキーボードだと思います。

値段は3万円を超えるので文句なく「高級キーボード」のカテゴリですが、そんな価格でも売れ続ける理由があると思います。
使えば、明らかに他とは違う使い心地に納得できると思うので、ぜひ試してみてください。


それでは!


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